困りごと解決の糸口に、エッセイ「発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた」

「発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた」(帯付き)

春野あめのエッセイ作品「発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた」が、本日2月29日に竹書房から発売された。臨床心理士の中島美鈴が監修を務めている。

「発達障害が理解されにくいワケを自分で考えてみた」の作者・春野は幼い頃から人間関係がうまくいかず、さまざまなトラブルに悩まされていた。発達障害の診断を受け、自分の特性と抱えている問題に気がついた彼女は過去の言動を振り返り、どうして自分はそのときそんな行動を取ってしまったのか、どうすればトラブルを起こさずに済んだのかを考える。エピソードは13ケースに分けて描かれており、「case.01 話の意図を汲み取れない」では仕事中に手が空いてしまい「適当に他のことやってて」と言われ、YouTubeを見ていたら「さすがにそれは…」と呆れられてしまった思い出を回想。「case.04 ちょっとした言葉を攻撃と感じる」では、工場でものを片付けているときに「はかりの上に置かないで!」と注意され泣いてしまったことを振り返る。具体的な出来事を例に問題点と対処法を挙げているため、同じような困りごとを抱える人にとっては解決の糸口になる実用的な1冊だ。